子宮頚がん予防ワクチン
平成25年4月1日より子宮頚がん予防ワクチンは定期接種になりました。
対象者
札幌市内にお住まいの小学6年生から高校1年生の女子
→詳しくは札幌市のホームページをご覧ください。
ワクチンの種類・スケジュール
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A 2価ワクチン(HPV16型、18型を予防)
1回目接種後、1か月後に2回目接種、2回目接種の5か月後に3回目接種を行います。
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B 4価ワクチン(HPV6型、11型、16型、18型を予防)
1回目接種後、2か月後に2回目接種、2回目接種の4か月後に3回目接種を行います。
HPV16型・18型の感染予防が
子宮頸がん発症予防と関係します。
接種にあたっての注意
- ・ ABのワクチンは接種間隔が異なります。また、接種間隔には幅がありますので、上記接種スケジュール以外の接種間隔で接種を希望する場合は医療機関にご相談ください。
- ・ 途中でやめると予防接種の効果が十分に得られませんので、必ず3回の接種を受けてください。
- ・ 接種の途中でワクチンの種類を変えることはできません。1回目に接種した種類のワクチンを3回接種してください。
- ・ Bで予防できるHPV6型、11型は尖圭コンジローマ(性感染症)の原因となるもので、子宮頸がんの発症原因ではありません。
※接種を希望するワクチンの取扱状況については、事前に医療機関にお問い合わせください。
接種費用
- ・ ABのワクチンは接種間隔が異なります。また、接種間隔には幅がありますので、上記接種スケジュール以外の接種間隔で接種を希望する場合は医療機関にご相談ください。
- ・ 途中でやめると予防接種の効果が十分に得られませんので、必ず3回の接種を受けてください。
- ・ 接種の途中でワクチンの種類を変えることはできません。1回目に接種した種類のワクチンを3回接種してください。
- ・ Bで予防できるHPV6型、11型は尖圭コンジローマ(性感染症)の原因となるもので、子宮頸がんの発症原因ではありません。
対象者が札幌市の実施医療機関で接種した場合は、無料です。
※接種を希望する場合は、必ず実施医療機関にお問い合わせください。
子宮頸がん予防ワクチン接種実施医療機関を検索
確認書類
予防接種を受ける際に、1と2を医療機関に提示してください。
- 1 健康保険証など、氏名、生年月日、住所が記載されたもの
- 2 母子健康手帳など、子宮頸がん予防ワクチンの接種の記録が確認できるもの
Q&A
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Q
子宮頸がんはどのような病気で、どのくらいの人がかかっているのですか。
A子宮頸がんは子宮頸部(子宮の入り口付近)にできるがんで、ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染することでかかるとされており、札幌市でも毎年約30人が亡くなっています。死に至らないまでも、ごく初期のがんを除いて子宮摘出の可能性もあり、その場合は日常生活に支障をきたすこともあります。HPVは100種以上存在し、そのうち15種類が発がん性のあるとされています。HPVは主に性交渉によって感染するとされていますが、多くの女性が一生に一度は感染するごくありふれたウイルスで、感染しても大抵は体内から自然消失しますが、消失せずに長期間感染が続く場合があり、一部で子宮頸がんを発症することがあります。
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Q
ワクチンを接種すれば、子宮頸がんにかかることはないのですか。
A子宮頸がんとは?子宮頸がん予防ワクチンの接種によって、子宮頸がんの原因の約60%を占めるHPV16型、18型の感染を防ぐことができます。すでに感染しているウイルスを排除したり、子宮頸がんを治療したりすることはできません。
ワクチンを3回きちんと接種した場合、今のところ、2価ワクチンであれば接種後8.4年まで、4価ワクチンであれば4年まで予防効果があることが確認されています。(いずれも現在調査中で確立した数字ではありません)。子宮頸がん予防のためには、ワクチン接種とともに20歳を過ぎたら定期的な子宮頸がん検診を受けることが大切です。 -
Q
ワクチンの接種によってどのような副反応が起こりますか。
A一般的なワクチンと同じように、局所的な副反応として、接種部位の痛み、かゆみ、赤く腫れるなどといったことがあり、全身的な副反応としては、疲労感や頭痛、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛などがあらわれることがあります。これらは通常数日以内に自然に改善します。また、重い副反応として、まれにショックまたはアナフィラキシー様症状を含むアレルギー反応、血管浮腫が認められることがあります。
接種後、このような症状が強く現れた場合は、接種した医師にご相談ください。
なお頻度は不明ですが、子宮頸がん予防ワクチン接種後に血管迷走神経反射として失神することがありますので、失神による転倒等を防止するため、注射後の移動の際には保護者などが付き添い、接種後30分程度は体重を預けられるような場所に座り、なるべく立ち上がらないようにするのが望ましいとされています。
ワクチンの接種によって引き起こされた副反応により、医療機関での治療が必要になったり、生活に支障が出るような障がいを残すなどの健康被害が生じた場合には、申請することにより補償を受けられる場合があります。詳しくは接種した医療機関にお問い合わせください。